危険な食後高血糖(隠れ糖尿病)
隠れ糖尿病(食後高血糖)は危険です
隠れ糖尿病は健康診断や人間ドックでもなかなか見つかりません。
将来、本当の糖尿病に移行するだけではなく、心血管障害による死亡率がとても高くなることが知られています。
糖尿病予備軍ともいわれており、日本で糖尿病と合わせると2050万人(国民の5人に1人)いるとされています。
食後高血糖は糖尿病でも正常型もありませんが、食後2時間値が140mg/dlを超えています。インスリンの分泌遅延並びにインスリン抵抗性が原因です。
(必ずしも肥満があるとは限りません、やせ形の人でもインスリンの分泌遅延によりなり得ます)
一旦糖尿病になれば完治は困難ですが、隠れ糖尿病は完治が可能です。
食後高血糖(隠れ糖尿病)の何が怖いところかというと、死亡率が正常人と比較しても2倍になります。これは糖尿病患者さんよりも高い死亡率になります。
食後に急激に血糖が上がることによりグルコースパイクという現象が起こり、大血管を損傷するためです。
このように、食後2時間値のみ高い隠れ糖尿病は発見が困難であるだけではなく危険な状態なのです。
このように食後高血糖は糖尿病や境界型よりも死亡率が高いので特に注意が必要です。
食後高血糖による合併症としては次のようなものがあります。
1)糖尿病性網膜症の発症リスクを高める
2)脳梗塞や心筋梗塞などの発症リスクを高める。
3)癌の発症との関連が疑われている。
4)認知症との関連が疑われている。
当院では食後高血糖(隠れ糖尿病)の治療を積極的におこなっております。
糖尿病の完治は困難ですが、隠れ糖尿病は完治が可能です。
お気軽にご来院ご相談ください。
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