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睡眠時無呼吸症候群に注意

Matsuura Clinic

睡眠時無呼吸症候群(SAS)や、いびきは放置しておくと危険です!

たかだか「いびき」、「睡眠時無呼吸」と思っていませんか。これらは、周囲に迷惑がかかるだけではなく放置しておくと大変に危険な状態になる事があります。

いびきは口蓋垂(喉ちんこ)が咽頭後壁を太鼓のように叩くことによって生じています。

SASの放置により日中の眠気による交通事故(7倍)、脳梗塞発生率(4倍)、心筋梗塞発生率(3倍)、不整脈発生率(3倍)、高血圧発生率(2倍)、糖尿病発生率(1.5倍)  と飛躍的に増加します。そのほか、いびき、夜間の頻尿、日中の眠気や起床時の頭痛や作業効率の低下、居眠り運転事故や労働災害の原因にもなります。

さらに最近では認知症との関連が言われています。

全体として死亡率は2.6倍にまでなっています。

どうしてそうなるかと言えば、睡眠時無呼吸症候により心臓へ多大な負担がかかっていることと、睡眠中に血液が臓器に十分量の酸素を供給できないためです。通常なら血中酸素飽和度(SpO2)は97%~99%はあるのですが、これが70%~80%と著しく低下してしまいます。

具体的に説明すると、コロナなどによる呼吸不全でもSpO2=93になると中等症Ⅱとして入院対象になり、90%を下回ると呼吸不全としてICU等で集中管理が必要となるレベルです。これは、SASを起こすさまざまな原因により睡眠中にあたかも首が締められている状態が発生しているためです。

その原因としては 空気の通り道である上気道が狭くなることが原因です。首まわりの脂肪の沈着が多いと上気道は狭くなりやすく、肥満はSASと深く関係しています。扁桃肥大、舌が大きいことや、鼻炎・鼻中隔弯曲といった鼻の病気も原因となります。あごが後退していたり、あごが小さいこともSASの原因となり、肥満でなくてもSASになります。

当院では自宅でできる簡易終夜睡眠ポリグラフ検査(睡眠ポリソムノグラフ検査(PSG検査)を行うことによって重症度の診断が可能です。

ここで重症と判断されればそれに対する治療を提案できます。また、境界領域の場合さらに詳しく1泊入院で調べる必要があるため提携病院で1泊し脳波も含めて精査することもあります。

 

精密検査で一時間あたりの無呼吸回数(以下AHI)が20回以上(簡易検査では40回以上)は重症と判断され積極的な治療が必要となります。

原因により治療も異なることがありますが、一般的には経鼻的持続陽圧呼吸療法(Continuous posi-tive airway pressure:CPAP)が標準的治療とされています。CPAP療法(右図)はマスクを介して持続的に空気を送ることで、狭くなっている気道を広げる治療法です。また、下あごを前方に移動させる口腔内装置(マウスピース)を使用して治療することもあります。

 

小児のSASではアデノイド・口蓋扁桃肥大が原因であることが多く、その際はアデノイド・口蓋扁桃摘出術が有効です。

 

 

予後についてはCAPA等で上手くコントロールできれば一般の人と寿命や血管系疾患の発生率は変わらなくなります。(放置すると死亡率は2.6倍)

 

 

心筋梗塞、脳梗塞、脳梗塞、不整脈、認知症の一部などはその原因となる生活習慣病と密接に関係しています。 (具体的には糖尿病、脂質異常症、肥満、痛風、骨粗しょう症、歯周病)心筋梗塞・脳梗塞などの大きな疾患を引き起こさないためには原因となる疾患の治療や予防はもちろん必須です。

重大な疾病の発症率(心筋梗塞・脳梗塞など)

しかし、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を合併している場合それのみでは不十分で  SASのコントロールも必要になるのです。

いわゆるリービッヒの桶の法則(上図)のように、大きな疾患は一番コントロールの悪い因子に大きく影響を受けます。

当院では睡眠時無呼吸症候群の治療を積極的におこなっております。

 

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