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慢性咳

Matsuura Clinic

慢性咳を来す疾患

気管支喘息や咳喘息以外にも咳の続く原因として、風邪症候群後の咳、アトピー咳漱、胃食道逆流、副鼻腔気管支症候群、後鼻漏、薬剤性咳漱、COPDなど色々あります。

 

それほど遠くない過去から始まって継続しているなら、気管支喘息や咳喘息の咳、風邪症候群後の咳、アトピー咳漱などが多いです。

鼻をかむことのできない小児なら後鼻漏によるものが最多です。

 

意外と不整脈(心室性期外収縮)による咳漱や逆流性食道炎による咳漱もありますが、呼吸器疾患からのアプローチのみでは見逃されがちです。

 

 

風邪症候群後の咳

これはかなり多いのですが、初期の診断は困難です。

というのは、咳喘息やアトピー咳嗽といった8週間以上続く慢性の咳を主訴とする病気の初発症状の可能性と、あるいは百日咳やマイコプラズマ肺炎やクラミジア肺炎などの可能性があるからです。

特徴としては

・風邪症候群が先行している

・遷延性咳嗽を生じる他の疾患が除外できている

・自然軽快傾向にある

という経過とほかの疾患を除外することで診断します。

喘息と咳喘息

両者はかなり似ているところもあります、しかし咳喘息といえども適切な治療を施さないと40%程度喘息に移行するとされています。

咳喘息は気管支炎などの感染症、タバコの煙、気温・湿度変化、会話、運動が引き金になることもあります。春や秋など特定の季節に症状がひどくなる場合もあり、アレルギーの関与もあります。

喘息のようにヒューヒューなどの呼吸音が聞こえず、胸部レントゲン写真でも特徴がないため診断がやや難しい症例もあります。

(喘息独時の呼吸音が聞こえるものは咳喘息と言わない)

以下の特徴があり診断に役に立ちます。

 

• 風邪のあとに咳だけがいつまでも残る

• 8週間以上慢性的な空咳が続いている

(8週間以上続く咳を慢性咳嗽といいます)

• 気管支喘息のような喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)や

 呼吸困難を伴わない

• 気管支喘息にも使用する気管支拡張薬の吸入で楽になる

 

 

これに対して気管支喘息は慢性疾患であり、咳喘息とは次の点で異なります。

 

• タバコは吸わないのに咳が出る(40歳以上で喫煙されている場合はCOPDも疑えます)

• アレルギー体質である

• 過去に喘息があった(咳喘息からの移行も含めて)

• 家族に気管支喘息の人がいる

 

 

しかし、小児喘息がなくても大人発症の喘息もかなり多いのです。

 

咳喘息との違い:

・発症の経過

・聴診所見で喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)や呼吸困難を伴う

当院では慢性咳の治療を積極的におこなっております。

 

お気軽にご来院ご相談ください。

当クリニックでは、お支払いにPASMO、スイカがご利用頂けます。

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